天気予報士が強迫される話です。
天気予報士というのは
ご存知のように、天気を自分で
決めてはいません。
国立だか民間だかの機関で
気象学者やコンピューターが
情報を提供して、
予報士はそれに解説を加えて
報告しているだけです。
それなのに天気が悪いと
「雨がやまなきゃ撃ち殺すぞ!」と、
視聴者から脅かされるそうです。
もっともこれはアメリカの話で、
日本ではさすがに撃ち殺されるまでは
心配ないと思いますけど(^^;
冷静に考えれば
気象予報士を脅迫するのは
おかど違いですよね。
いったい、なにが起こっているのでしょう?
ふたつの対象、
この場合は悪天候と予報士ですが、
これが視聴者の中で
結びついてしまったのです。
「悪い知らせを伝えるものは疎まれる」
そのような表現があるように、
人間には、不快な情報をもたらす人を
嫌う傾向があります。
古代ペルシャにおいて
軍事上の速達を届ける役目の
兵隊が居ましたが、
内容が勝利の知らせなら
運んだ兵隊は英雄としてもてなされ、
運悪く敗北の知らせだと
その場で殺されてしまったとか。
ずっと昔からそうだったのです。
ところが、古代ペルシャの例で
ピンときたあなたは鋭いです(^^v
そう、好い知らせをもたらす人は
意味もなく好かれてしまうのですね。
気象予報士の話に戻れば
悪天候が多い地域より
年間を通じておだやかな地域で
仕事をするべきなのです。
冗談ではなくて
これを積極的に使っている
テクニシャンがいます。
明日はそのお話をしますね。