私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがってみんないい。
– 金子みすず –
蛇が、蛙の真似をして飛び跳ねたり
馬がニョロニョロ這いまわる練習をしたり
そんなことは多分ないでしょう。
みんな自分の特性をよく知っていて、
自分に与えられた、自分に合った方法で
食べて、寝て、生きているように思えます。
人間だけが、考える能力のおまけで
余計な事で思い煩うようになってしまって、
それはある意味、しかたのない事でしょうけど
工夫する知恵もセットで持っています。
冒頭の詩でも暗唱して
ないものねだりから解放されましょうか