気の利いた化け物は引っ込む時分
(きのきいたばけものはひっこむじぶん)
化け物は歓迎されないが、
それでも心得ている化け物だったら
退け時を知っているものだということで、
ある地位に居座って
引退しそうにない人について言う悪口。
帰ってほしいのに
長居をしている人についても陰で使う。
出自はわかりませんけど
江戸っ子が使いそうな切れ味ですね。
私は江戸っ子で、
こういうのに打たれて育ったから
「ぶぶ漬けでもどうどす?」
なんて婉曲的に言われちゃったら
喜んでご馳走になるでしょう。
幸い、家に居座る知り合いは居ませんが
立ち話から解放してくれない人はたまに居て、
いちばん強烈だったのは
カメラの量販店で働いていたときの同僚、
毎日、仕事で10時間も立ち続けで
いい加減立ってるのはウンザリしてるというのに
販売機のジュースで延々と立ち話してくれて
気の利かない化け物でした(--;