我が物と思えば軽し笠の雪
(わがものとおもえばかるしかさのゆき)
笠に降り積もる雪も、
自分のものだと思えば軽く感じられる。
苦しいことも、自分のためと思えば、
意外と苦にならない。
確かに、東京の外れに住んで
毎日新宿や横浜目指して通勤していた頃、
長い車中を充実させるためとはいえ
単行本数冊とノートパソコンまで詰め込んで
貧乏旅行中みたいになったデイパック、
何度も底が抜けたり肩ひもが千切れたりしたけど
重たいとは感じませんでした。
それに対して外出時に
妻が3つも4つも荷物を持ち歩いて
そのうち当然「ちょっとこれ持って!」となると
どんなに小さな荷物だって
鉄アレイの如く感じるから不思議です。