北の狼南の虎

袖の下に回る子は打たれぬ
(そでのしたにまわるこはうたれぬ)

しかる時に逃げるような子なら
追いかけても打ちたくなるが、
自分を慕ってすがりついてくる子は
可愛くて打つ気になれないということ。

親とか先生に怒られてばかりの子もいれば、
なぜか滅多に怒られない子もいました。
怒られ方にも二通りあって
苦笑いまじりで「仕方ない奴だ!」みたいなやつと
露骨に不愉快な顔で「またお前か⁉」というやつ。
もっぱら、親じゃなくて教師の話ですけどね。

前者の場合、教師の方も立場上怒るけど
実はその生徒を好きであることは周知の事実で、
その子が怒られて円満が保たれるみたいな
貴重な役割の子といえますね。

それに対して後者の方は、
全体に暗い感情しか残らない嫌な怒られ方です。

でも実は、もっと嫌な奴が居て
顔色をうかがうのが得意で、
ギリギリのところでさっとポジションを変えて
怒るに怒れないけど負の感情が蓄積する、
実に不愉快なガキといえますが、
何を隠そう、私がその典型でした。

自覚していたので
途中から怒られキャラに変身しましたが、
今度は怒られ過ぎが、いまだに続いています