念力岩をも通す
(ねんりきいわをもとおす)
意味
一心こめてやれば、
できないことはないというたとえ。
中国の古典「韓詩外伝」にある、
熊渠子という人物が
虎だと思い込んだ石に向かって矢を放ったら、
その矢が石に突き刺さったという話から
昔、念力ブームがありました。
ユリゲラーという人がいて
スプーンを曲げたり、視聴者の時計を直したり、
警察の捜査にも協力したりしてました。
その後偽物だと言われ、
トリックも紹介されていましたが、
満更嘘ではなかった気がします。
どちらにしろ、あの頃の人たちは
本当につらそうな顔をして念を送っていました。
その後、超能力がブームになり
実は私、その中の一人が作った会社で
社員として働いた経験があります。
こちらは念力とは違って、
というかむしろ正反対と言っていいくらい
涼しい顔して短時間に行うのが常で、
けっこう分かりやすい力でした。
ヒーラーと言われる人たちの中にも
さも苦しそうな顔をして、
実際、自分が病気を受けてしまう人もいるし
そういうのは思い込みだから
淡々とエネルギーの仲立ちをするべきだという
ドライな人たちもいたりして、
”人生いろいろ”なんて歌を
つい思い出してしまうのでした。
どの流派にも、本物と偽物と
両方いたのだと思います