身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
(みをすててこそうかぶせもあれ)
水におぼれたとき、
助かろうとしてもがけばもがくほど
かえって沈んでしまうが、
開き直って命を捨てる覚悟で
流れに身を任せれば、体が浮いて
浅瀬に流れつき助かることもあるの意で、
困難にぶつかったときは、
一身を犠牲にする覚悟で事に当たれば、
活路は開けていくものだということ。
聴いた話ですが
溺れて沈んでしまった人も
何かに引っかかったりしない限り
亡くなると浮いてくるらしい。
体重が急に変わるわけもないのですから
自然に浮かぶのを邪魔するような
妙な動きをするのでしょうね。
前にも書きましたが
ある人が川下りレースに参加して
カヌーのベテランたちをごぼう抜きにして
タイヤをつないだボートで入賞しました。
もともと操縦の機能がないので
流れに任せきった結果だったそうで、
ふだん人が、いかに無駄な力を使っているか
象徴的なお話でした。
任せましょうね。
でも、眼はしっかり見開いて
何が起こっているのか見ておきましょうね。