幸せの隣にいても

高きに登るには卑きよりす
(たかきにのぼるにはひくきよりす)

何事もいきなり高いところへ到達できず、
低いところから順序立てて着実に
段階を踏んでいくべきであるという意味のことわざ。
『中庸』第15章の「辟如登高必自卑」より。

今の仕事に就いたのは中年過ぎで、
当時は設備系の就職難がきつかったころでした。
そもそも、職業訓練校さえ競争率が30倍を超えており、
その修了時には、内定していた大手が駄目になって
とりあえずごく小さな会社に潜り込みました。

しかし、現場に入ってみると
設備員とは名ばかりの雑用係であって、
それはそれで必要な仕事ではあるのですが、
私に仕事を引き継いでくれた人は
大きな会社に”設備員”として転職していきました。

私は方向転換を決めて
大きな会社にパート待遇で転職し、
経験を積める現場を次々と渡り歩きながら
大きな電気系の資格を3年がかりで手に入れて
3年前には門前払いをくらった会社から
「ぜひとも」の言葉をもらいました。

こんなのは些細なことですが、
”諦めなければ何とかなる!”という教えが
とりあえず実感できました。