ストレートな中にもお洒落な表現

案じてたもるより銭たもれ
(あんじてたもるよりぜにたもれ)

「たもる」は「賜わる」の転。
心配してくださるより銭をくださいということ。
語呂あわせのおもしろさもねらっている。

むかし「同情するなら金をくれ!」というセリフが
ドラマから独り立ちして流行りました。
”流行りました”というのは変かな?
別に、日常で人が使うようになった訳ではないし、
”話題になりました”くらいが正しいかも知れません。

あの頃(平成の始めくらい)には
私はすでに、全くテレビを観なくなっていましたけど
あのセリフはさすがに知っていました。
女優さんの顔もセットで知っていたところをみると
ドラマ以外でも何度も放映されて
会社で流れているテレビか何かで観たのだと思います。
そして何か違和感というか
ジェネレーションギャップのようなものを感じました。

セリフの主は小学6年生の女の子ですが、
日本人には昔から「武士は食わねど高楊枝」みたいな
恥を異常なまでに嫌う特性があった気がして、
私が育ったころでも、確かにそれはありました。
あのドラマ(実は一度も観ていませんけど)の場合
限界を超えて悲惨な境遇なのかも知れませんが、
現実には「同情するなら~」が言えなかったばかりに
さらに辛い目にあったのが日本人だったけど
それも段々と変わってきたのかな?と、、、

冒頭の言葉がいつのものか知りませんが
何しろ大昔から、同じようなセリフはあったのですね。
そりゃぁそうですね