電車での居眠り

轡の音にも目を覚ます
(くつわのおとにもめをさます)

馬の口につけた轡が鳴るちょっとした物音にも
武士は眠りから覚めるということで、
用心深く、油断のないたとえ。
仕事がら身についた習性もいう。

設備系の仕事に宿直勤務はつきものです。
十数年前にこの仕事に就く前は
「肝心な時に目が覚めるだろうか?」
なんて心配しましたが、その心配は無用でした。
まぁ、寝ているところを起こされたのは
十数年で数えるほどでしたが
必要な時には不思議と直前に目が覚めます。

解りやすいのは電車での居眠りで、
疲れているときは、あんなに気持ちがいいのは
布団で眠るとき以上に思えるほどですが、
次が降りる駅というタイミングで
嘘のように覚醒します。
他の人の覚醒を見かけると
その見事さに感動さえ覚えるほどです。
人は眠っていても
周囲の事が判っているとしか思えませんね。

ただし、酔っ払いは別です。
私も何度か、小田原や高尾山で目覚めました

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