目は口ほどに、、

煙も眉目よい方へならでは靡かぬ
(けむりもみめよいほうへならではなびかぬ)

煙でさえもなびくのは美人の方へである。
誰でも美人の側にいる方が
よいのにきまっているということ。

煙がなびくほどの美人というのも
凄いものがあるのでしょうね。

それにしても、整った顔を表現するのに
昔は”眉目よい”と言ったのですね。
この表現は、もっぱら男の顔立ちを褒めたそうですが、
男に煙がなびくというのも違う世界に入りそうで、
きっと、女性を指してもいたのだと思います。

イスラム教圏では、女性は顔を隠していて
まさに眉目でしか判断できませんが、
日本だってつい最近、大方の人がマスクをしていて
私はその時期に沖縄に移住してきたものですから
初めからマスク顔しか知らない人ばかりで、
初めてマスクを外した顔を見て、
よくも悪くも何度か驚いた覚えがあります。

たいていは、眉目から推定していたより
口元に力がこもっていない人が多かったです。
言いようによっては”眉目美男”、あるいは
”眉目美女”だったということですね。