焼きがまわったおっさん

身から出た錆
(みからでたさび)

自分自身の行いや過ちが原因で、
その報いを受けて苦労することを意味する。
刀身に外部からの錆ではなく
内側から生じる錆が
刀を腐らせてしまうことに例えており、
「自業自得」と同義で使われます。

前の職場に居たおっさんを思い出します。
一応主任だったから、上司に当たるのですけど、
ほとんど全ての人から嫌がられていました。

例外は、現場である某センターのセンター長、
我々はそこの仕事を請け負っていたわけで
そこの長に好かれるのは悪いことではありませんが、
それと、月に一度ほど会議でやってくる
本社の社長くらいのものでした。
この二人には嫌らしいくらいの巧みさですり寄って
なぜか確固たる信頼を勝ち取っていたのですが、
それをすればするほど、
残りのメンバーからは嫌われて行くのでした。

それが、ある会議の席で、
社長と役付きに、自分をアピールするつもりで
触れてはいけない話題を持ち出してしまって、
私はすぐに気が付きましたが、後の祭りです。
常務が反応して、もう泥沼です。
おっさんがとりつくろうほど、底なし沼に沈んで行きます。

私は”.身から出た錆”という言葉を
しみじみと思い出していましたっけ。