現場から実況中継です!

歩行瞑想のやり方【集中力・メンタル・記憶力強化】

録画してあった『RUN』を観たのですが、
ストーリーとは別なところで面白かったので、
そのお話をします。

長渕剛演じる易者(表の顔)が、
心を病んで入院中のモデルを見舞うシーンです。

お見舞いに持参したぶどうを食べるよう促して、

「あなたはぶどうを口に入れた、、、
 口の中に甘酸っぱい汁があふれてきて、、、
 いまのみこんだぶどうは食道を通って、、、
 胃の中に冷たい感触が、、、」

実はこれ、
仏教系の瞑想法の一種で、

自分の行動や、考えたことまですべて
実況中継していくというものです。

「いま、右足が地面から離れた、
 右足を前に出して、
 かかとが地面に着地した、、、」

そうとうにゆっくり動かないと
中継が間に合いません。

だから時間を区切って行います。
仕事中にやったら
恐らくリストラされます。

これにはふたつの大きな効用があります。

ひとつは、
ふだん無意識にやっていることを

すべて意識を通して行うことによって、
見落としていたものが見えてくる。

脳内で処理される情報は
ものすごい数に及ぶため、
実際はほとんどが
無意識のうちに行われています。


これ自体はすばらしい仕組みですけど、
「見ない(意識しない)」とラベルが張られたら最後、
それを見る機会を永遠に失います。
迷惑メールあつかいになったメールを
2度と見られないのと同じです。

だからこの瞑想をすることによって、
見逃していた大切なものが見えてくるのです。

もう一つの効用は、
行動を意識することで
自分の存在を確認し、
ひいては自分のいる世界を確認できるということ。

これを確認することで、
この世界での自分の存在価値が見えてきて、
自分のミッションも見えてきて、
いやでも向上心がわきあがってきます。

毎日あわただしい中、難しいでしょうが、
5分でも10分でもお試しください。